後知恵バイアスとは「たった5分でわかる後知恵バイアス」具体例と特徴

後知恵バイアス 心理学

バイアスの一つに後知恵バイアスと呼ばれるものがある。

認知バイアスの1つで日常にも起こり得るバイアスだ。

本記事ではそんな後知恵バイアスについて具体例と特徴を踏まえながら解説していく。

後知恵バイアスとは

向き合い方を考える後知恵バイアスとは結果が起きてから予測可能だったと考えてしまうバイアスである。

言い換えるならば、「結果を知ってから、過去の記憶を都合よく変換している」

といった文言で表される。

「最初から結果はわかっていた」「やっぱりこうなると思っていた」

と思考の傾向性を意味することが多い。

後知恵バイアスは、

出来事が起こる前に何を知っていたか、何を信じていたかと言う記憶の歪みを引き起こす。

そのため未来の出来事の結果を予測する個人の能力に対する過信の重大な原因となることがある。

戦いの結果を記述する歴史家の文章の中や事故の責任を追求するときに

事故を起こした人の責任を判決する裁判に、この後知恵バイアスが見られることもある。

大抵の日常の選択肢ではほとんど真剣に予測などしない。

どっちかが良いと思って行動している。それに対して結果は分かっていたと考えてしまうのは「後知恵バイアス」である。結果を知った後から考えたらそれが必然にみえてしまうものです。

またこの「後知恵バイアス」は認知バイアスの一種となっている。

なぜこのバイアスが起こってしまうのか?

理由は大きく二つ考えられる。

自分自身の正当化

人間は誰しも自分自身を正当化したい。

そういった傾向の中で、自分自身の考えを正しく思いたいという思い込む傾向がある。

自分自身の間違いを認めない、自分の予測は正しかったと考える結果

後知恵バイアスとなってしまう原因となることは多い。

記憶の曖昧さ

数年前の会話を一言一句全て覚えている人間なんていないでしょう。

例えば、コロナが発生する前に、コロナは世界で蔓延すると解説していたコメンテーターがいるとして、その言葉を誰が覚えているであろうか?

発言した本人でさえ一言一句全て記憶しているというケースは少ないでしょう。

記憶は誰しも正確に全てを覚えているわけではなく、ある程度の誤差は生じるものである。

自身の正当化×記憶の曖昧さ(後出し有利の環境)

この記憶の曖昧さに乗じて、自分自身を正当化する手段として

後知恵バイアスが発生していると考えていいだろう。

後知恵バイアスの特徴

後知恵バイアス後知恵バイアスの特徴は

バイアスにかかっている本人が気づきにくい点にあります。

先に提示した後知恵バイアスの原因として

自分自身の正当化と記憶の曖昧さ

を指摘しましたが

2つとも自身がバイアスにかかってしまっていることを否定する要因に繋がってしまい

本人がバイアスにかかっていることに気づけないのである。

もともとバイアスには本人が気づけないという特徴はあるが、後知恵バイアスは特に顕著だろう。

自身の正当化に関して、下記のバイアスも関係してくるので、気になる方はご覧ください。

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後知恵バイアスの具体例

後知恵バイアスは多くの例があるため、一部有名な例を紹介します。

ある起業家のビジネス失敗時の発言

ある起業家が新たにビジネスを起こした。

しかしそのビジネスはうまくいかず、結局たたんでしまうことになった。

その時起業家はこういった。

「やっぱり最初からこのビジネスはうまくいかないと思っていたんだよな。」

そんなことなら最初からそのビジネスするなよ。

とツッコみたく気持ちは抑えていただき、、、

このように結果が出た後初めから分かっていたかのような発言している

といった行為は後知恵バイアスがもたらす行為です。

船舶事故に対する責任問題

船

後知恵バイアスの研究で、船舶事故が起こった際の責任問題について行われた実験がある。

ある船舶事故が起こった際、1つのグループには事故の事実だけを伝え、もう1つのグループには事故の事実に加えて損害の大きさを伝えました。

すると、前者のグループよりも後者のグループの人のほうが、

「事故の予防措置を取らなかった人の罪を問うべき」とする人が多かったのです。

つまり、

事故の大きさを知らない状態と知った状態とでは事故に対する印象が変わったということです。

これはコロナ感染者や政府に対する批判も同様の傾向が見られます。

重症感染者や死亡者数といった数値がはっきりする前は批判は多くなかったのに対して、感染者数・死亡者数がはっきりした途端に批判の声が増えたように感じるのは、気のせいではないでしょう。

このように後から得られる知識・情報を基に事前の判断が変化する場合があります。

これも後知恵バイアスの一種です。

上司の部下の失敗に対する発言

ある上司は部下にある商談を任せます。

その部下はしっかり上司に対して経過報告もしながら商談を進めました。

しかし結果としてその商談は破談となってしまい、失敗してしまいます。

上司は経過報告を受けていたのにもかかわらず「やっぱりお前は失敗すると思っていたよ

と発言してします。

このように日ごろの職場で理不尽な態度を出す上司はいるでしょう。

彼らは後知恵バイアスにかかってしまっていることに気づかぬまま発言しているのです。

結果を聞く前は成功すると思い込んでいたものの、結果を聞いた後に失敗は必然だったかのように判断してしまう。そして部下の評価を不当に下げる。

このように後知恵バイアスが働く場合もあります。

こういったバイアスに対する対処法に関しては下記の記事をご覧ください。

後知恵バイアスとは【たった3分でわかる後知恵バイアス】対策と対応
後知恵バイアスは出来事が起こる前に何を知っていたか、何を信じていたかと言う記憶の歪みを引き起こす。普段の生活において後知恵バイアスから身を守り、使いこなせるためのエッセンスをたった5分でわかりやすく伝える

まとめ

後知恵バイアスは結果を知ってから過去の自身の考えを変更させ

自身を如何にも正しかったと思い込んでしまうバイアスです。

次回はこの後知恵バイアスにいかに対応していくかについて書かせていただきます。

次回の記事は下記よりどうぞ。

後知恵バイアスとは【たった3分でわかる後知恵バイアス】対策と対応
後知恵バイアスは出来事が起こる前に何を知っていたか、何を信じていたかと言う記憶の歪みを引き起こす。普段の生活において後知恵バイアスから身を守り、使いこなせるためのエッセンスをたった5分でわかりやすく伝える

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  1. […] 後知恵バイアスとは「たった5分でわかる後知恵バイアス」具体例と特徴後知恵バイアスとは結果が起きてから予測可能だったと考えてしまうバイアスである。言い換えるならば、「結果 […]

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