みなさんこんにちは。shutonです。
この記事は移動平均線基礎編です。移動平均線はテクニカルの分析において多く投資家たちに用いられているものです。価格が現在どのように推移しているかを確認するために移動平均線は最適なテクニカル指標です。
この記事では
- 移動平均線とは何か
- 移動平均線の使い方
の大きく二つについて説明させていただきます。
目次
1.移動平均線とは何か
移動平均線とは一定期間の株価の平均値を線としてつなぎ合わせたテクニカル指標です。一般に株価チャートを見るとローソク足(株価の動きをグラフ化したもの)のならびにあわせるように2本もしくは3本の線が絡むように配置されています。
チャート分析の際にはローソク足とセットでよく使用されます。価値の平均の推移が表示されているため実際の価値との乖離率や中長期における目線を確かめることができます。
移動平均線は平均線といわれている通り、期間中の終値の平均をとったもので成り立っています。
つまり期間の終値の合計/期間の日数
で成り立ちます。
例えば、5日移動平均線を例にとると・・・
日 | 終値 | 5日移動平均線 |
1 | 100 | |
2 | 120 | |
3 | 110 | |
4 | 110 | |
5 | 115 | 111 |
6 | 120 | ? |
さて移動平均線はどのような数値をとるでしょうか?
正解は115です。
6日目までの5日移動平均線は2日目から6日目までの数値で構成されます。
移動平均線(期間別)の種類
移動平均線は期間別に分かれて種類分けされています。日足・週足・月足の三つに分けて説明します。
日足チャート
- 5日移動平均線
- 25日移動平均線
- 75日移動平均線
の三つに分けられます。
この日足における移動平均線が最も使用される移動平均線で、この3線の交わりやローソク足との関係を基にしてトレードや投資を行う場合が多いです。主に短期的なトレードに使用されます。
スキャルピング・デイトレード・スイングトレードのどの方法にも適した移動平均線です。
実際この日足レベルの移動平均線をマスターできればおおよその相場観を見極めることが可能です。
週足チャート
- 13週移動平均線
- 26周移動平均線
の二つに分けられます。
週足における移動平均線は中長期的な相場観を確認するための主に使用されます。
月足チャート
- 9か月移動平均線
- 24か月移動平均線
ほとんど使われません。(笑)
移動平均線の種類
移動平均線には期間別ではなく、そのものにも種類があります。大きく三つに分かれています。
①単純移動平均線(MA)
この平均線は先ほどまで説明してきたものです。単純に期間の終値の合計を期間の日数で割ったものです。一定期間における平均を表します。
移動線は基本的にこの単純移動平均線を指します。最も多く使用される移動線です。
②加重移動平均線(WMA)
この平均線は①に比べより直近の値に比重を置いた平均線となっています。トレンドの転換などを早くとらえます。しかしその分だましと呼ばれる相場のトレンドと逆に動いている場合にも反応します。
単純移動平均線の補完として使用されます。グランビルの法則とも相性がよいです。
③指数平滑移動平均線(EMA)
①、②に比べより直近の値に比重を置いた平均線です。FXなどのスキャルピングにおいてはこのEMAが活躍する場面が多いです。
②③に関しましてはより詳しい説明は他サイトを参照ください。トレードに使用するだけに関しましては意味が分かっていたら②③の計算式などは覚える必要もないかと思います。
2.移動平均線の使い方
では実際に移動平均線はどのように使われているのでしょうか?
①トレンドの確認に使用している
移動平均線の特徴として複数の移動平均線を同時に使うことによってより相場観が明確になるというものがあります。日足における移動平均線では三本を同時に用いることが通常です。
そのため三本の移動平均線が同じ方向を向いているのであればそれはそのトレンドにあるということです。
例えばこのチャートを基に考えると、直近4月15日に向けて5日MAと25日MAが上向いており、中長期的に見るとトレンドは上昇基調であるということです。しかし、75日MAを確認すると、トレンドを選定していないように思います。
それに加え、移動平均線の傾きによってトレンドの強さが表れます。移動平均線が示す傾きが大きければ大きいほどそれは大きなトレンドを表します。
言うまでもなく
右肩上がりで傾きが急であれば強い上昇トレンド
右肩下がりで傾きが急であれば強い下落トレンド
を示します。
②ローソク足との関係性を確認
ローソク足が価値の推移の実態です。実態との関係を明らかにすることでより鮮明な相場観が見えるようになっています。
- ローソク足が移動平均線より下の場合
→下落相場、弱気相場 - ローソク足が移動平均線より上の場合
→上昇相場、強気相場 - ローソク足が移動平均線と被っている場合
→もみ合い、レンジ相場
を示します。
まとめ
- 移動平均線は終値の平均値を線として表示させたものである
- 日足移動平均線をマスターすべし
- 三種類の移動平均線がある
- 移動平均線はトレンドとローソク足との関係性が高い
この記事の中身を簡単にまとめたものです。
移動平均線はテクニカルの指標です。しかし移動平均線だけですべてを判断することはできません。また移動平均線にはまだ紹介していない投資家には欠かせない法則が存在しています。
次回移動平均線応用編をご期待ください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。コメントお待ちしています。
コメント
参考になりました。
ありがとうございます。
今後も頑張ってください。
貴重なコメントありがとうございます。
これからも記事を更新していくので是非見ていってください。
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